2018年4月13日金曜日

嘔吐下痢症

調べていないのではっきりとは分かりませんが、ある病棟で嘔吐下痢症が流行っています。

やられているのはほぼ介護職員の皆さんでして、全員症状が同一。嘔吐と下痢と熱発です。ロタかノロかと言われると多分高い熱がほぼ全員出ているのでロタだろうと思いますが、これらのウイルスは最近通年化の傾向があると言われております。

空調システムの変化などによるものでしょうか、そこら辺りの理由に関する疫学的調査の研究論文は読んでおりませんが、実際のところこれらの症状が病棟に限らず流行りだすと、その組織での流行は結構爆発的になりやすく、吐瀉物の清掃一つにしても実際は細心の注意が必要で、ウイルスの粒が十個あっても感染を引き起こすと言われています。

しかも、研究結果では吐物や下痢などが存在すればそれが空気中にウイルスのparticleとして漂うのもほぼ毎回確実ですから、そういった症状を持った人が出た時点で警戒態勢と処置法を更に一段上げて対処しなければなりません。

私は実験屋としての習い性で、手洗いは誰よりもしてしまう人でありかつうがいも結構頻繁に水でしますので、家にそれらを持ち帰るリスクというのは結構低いと思うのですが、ヘルパーさんなどが手袋をしつつもその手袋でドアの取手などを触っているのを見ると、おもわず「意味ないじゃん」とつぶやいてしまいます。

ですから、ウイルス感染症が蔓延しているようなエリアでは、病院はもちろんのこと会社や組織、学校であっても、手洗いとうがいの励行は薬を飲む以前に大変基本的かつ最も効果的な感染症予防法だと考えて行動するのがベストだと思います。

イソジン系のうがい薬では頻回すぎると正常な細菌のフローラも殺してしまうというような報告も結構あちこちで最近有ります。私個人としてはまずは水うがいで予防がファーストかなと思っています。

まだまだこれらの感染症、地域的には流行っておりますので皆様お気をつけて!

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