2016年9月2日金曜日

仕事と責任

勤めている病院は大きな病院ですので、入職者の出入りも比較的頻繁です。

どこの組織でも同じでしょうが、長く1か所に勤める人と、あちこちを転々と移動する人など人それぞれ。あちこちを転々とする人の中には一度ここの病院を出て行った後に、年月を経てまた働きやすいからなどというそれなりの理由をつけて舞い戻ってくる人などこれまた沢山おります。

長く勤めている人の中には、物理的に家に近いからという人も多いし、単にこの病院が性に合っているからと言う人も。また辞めていく人の中には御主人の転勤にともなってとか出産後の子育てが忙しくなって(院内の保育所があるにもかかわらず、手間ひまかけたいという理由で)休職扱いで数年間去られる方もいます。

ただ、中にはどうしても正規職員としてはフルに働けないのでパートという方も沢山居て、一番の理由は子育て、次が年齢的にきつくなってきたという方や60過ぎて再雇用になった方、最後は御主人の稼ぎから税金が引かれるのが嫌で、わざと年収130万円前後で寸止めされる方でしょうか。(女性を正規の働き手として認めな買った昔の慣習を引き継ぐ極めて良くない日本の税制の一つですが!)

さて問題はその他の方々、わけても皆のグループワークに支障、迷惑をきたすレベルで仕事に来ない、来れない人達でしょうか・・・。理由の多くは身体的精神的理由がメインで連絡してくるのは殆んどが当日の朝で「きつくて起きれない」とか「XX病の症状の一つが云々」とか「適応障害」とか、、、。中には病院には来るのですが一日中看護師控室で寝ているなんて人も。

そんな人達に対しては病院側も手慣れたもので、種々のフォーマットを繰り出して柔軟に対応しているようですが、いろいろと時間をかけて解決策を提示しつつも、やはり仕事に出てこれない人達には配置換えや休職で対応したりしているようです。しかし、残念ながら最終的には辞めていただくことになる事例が多いようです。

何はともあれ、働いている他の人達の本音はそういった人が同じ職場にいると計画がボロボロになって、残り全員に大きな負担がかかるから迷惑と言うのがかなり正確な本音というところ。確かにこれで同じ給料もらってたら不公平だわな、と外野の私でも思うシーンもちらほら。しかし、仕事というのは精神的にも肉体的にもキツイもの。適応障害などという病名は確かに正しいのでしょいうが、適応できない人は残念ながら職場ではメインの期待の星とはならないんですよね。

学校に行っていた歳までならイザ知らず、社会に出てからの世間の風は正直そこまで暖かくありません。ボランティアや親切で人を助けるというのにも限界があります。何と言っても守らなければいけない自分の家庭や個人の生活がありますから。糊口を凌ぐためには殆んど皆がキツくても我慢して仕事をする、そしてそのキツさに耐えられない人はそこから剥落していくというのは残念ながら洋の東西を問わない今も続く日常のようです。

被雇用者側と雇用者側の関係は100年前とは全く違い前者にも随分有利にはなりましたが、まだまだいろいろといろいろな意味でギャップがあるようです。どちらが正義とはとても簡単に言えるようなものではありませんが・・・。

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