2015年6月6日土曜日

パッチ・アダムス

1998年の映画をマックのノートの画面の片隅で、他の作業をしながら観ました。

いつもの様にネット経由Netflixにプロクシーを噛ませての視聴です。実はこのドクターのことは随分以前からよく知っていました。理由は何故かと問われれば簡単。
私が勤めていたVCUを卒業されているからです。クラウンドクターと言う名称で仕事をされていた彼は、まずGWで医学進学過程の学生として入学。次にVCUで医学部の学生として卒業されたのですが、映画ではどうもUVAが撮影に使われたんじゃないかなという気がしたのですが、この辺調べてみれば答えが出るのでしょうが。少なくとも、VCUのビルが映ったような形跡は無かったように思えました。

ロビン・ウィリアムス主演のこの映画、彼自身は21億円をこの映画で得たにも拘らず、パッチアダムスの運営するゲズントハイト・インスティチュートに10ドルも寄付してくれなかった、との言葉をアダムス先生が残していますが、アダムス先生こと”パッチアダムス”自身はロビン・ウィリアムスの事を嫌いではなかったようです。(英語版のウィキにそう書かれた文章がありますので。)
実際に2014年にロビン・ウィリアムスが亡くなった時も彼の死を悼む長いコメントを残していますので、そういったことに関するわだかまりというモノはなかったのでしょう。

どんな分野のどんなことであれ、理想を追い求めるのは「最初は」アリでも、それを進めていく過程で現実に起きてくる多くの大小の困難を乗り越える為に自分の心と生活を上手く「リアル・ワールド」に擦り合わせる過程で自分の夢も擦り切れていってやがては現実に流される、ということが多くの人において起こっている殆んどの結果ではないかと思うのです。
勿論中には夢など持ったこともない人、持つことを許されなかったような厳しい現実の中で生きてきた人達がこの世の中にはたくさん居るわけですが、アダムス先生はその卓越した思考力と確固たるビジョンで当時も今も「有り得べからざるレベル」の夢を実現したわけです。

彼自身は年に300日ほど世界を駆け回って講演をしているということなのですが、調べてみると日本にも何度か来られているようです。

映画の中で呟かれた多くのセリフの中には観ていた私自身も医師として「だよな〜!」と再認識させられる言葉が沢山出てきました。例えばこんなセリフですが、様々な意味で深いものが多いですね。
何時も日常の診療や研究を行いながらも、ルーチンに流されること無く大切なコアを持ち続けて事に望んでいきたいとの意を再び強くしました。

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