2014年9月1日月曜日

やりおったか!大脱走 w

やっぱしやったか!!!

これが私の率直な感想でした。何が起きたと言って説明を加えてもなかなか病院で働くことのない市井の方々には理解していただけないかもしれませんが、、、。

それは患者さんの脱走

私もかねがねそういったことをする人がいるという「伝説」は聞いていたのですが、日本で医師として働くこと半年と少し、遂に自分の受け持ち患者さんでそれが起きました。今日の昼過ぎにその御主人と病院内にある別の食堂に御飯を食べに行くといって病院の車椅子に乗って行ったまま何時になっても帰ってきませんでした。w この方、前回書いたブログの中に登場したお婆さんなのですが、最後の最後まで自分の我を通して最後は全てを無視し、親身になってくれた看護師さん達やその他大勢の人達に後ろ足で砂をかけるようなことをして出て行きました、、、。

いつも自分は被害者で、他の人達は私のことを理解してくれないという非常に特殊な思考回路の持ち主で、話し合いをしていても都合の悪いことになると聞こえないふりをしてしらばっくれた挙句に話を他に振るとか、本当に笑うくらい多彩なテクニック?で自己主張のみを周りの人に続けるようなかたでした。(しかし話している内容は余りにも明白な嘘と誤解のオン・パレード)
結局そういった行為自身が、いくら声を大にして行われても結局はそれを聞いている人にとっては「辟易する」ような行為でしか無いというところに気づいていないというところが実に「非常に」気の毒な所ではあるのですが、こういったキャラクターに起因するようなおかしさというのには治療薬はありませんので、周りの患者さん達もいつもあっという間になるべくこの人との接触を避けるようになります。

話をじっと聞きながらこの患者さんを見ていて沸き上がってきていたのは「気の毒だな、、、」と言う感情。一体どんな環境で育ってきたらこんなに人を信じられない、自己主張のみが前に出てくるキャラクターが形成されるのか不思議に思います。
親に愛されずに育った?人に裏切られ続けるような環境で育った?嘘をつかなければ生きていけないような環境が周りにあった?・・・答えは何なのか私には解りません。「真実は奈辺にありや」とは良く見るフレーズですが、多分本人が本当の事を話してもくれないでしょうから永遠にわからないままなんでしょうね。

「人の振り見て我が振り直せ」「他山の石、以て玉を攻むべし」と言うのは誠に真実で、このように極端に振幅の触れた例を持って、そのような要素が大小なりとも己の中に無いかということをこそ検証するのが我々に与えられたチャンスなのではないかと考えるのでした。

それにしても、明日退院だったのにな〜、、、。よっぽど他の病院に移りたくなかったんだろうな。お金は払わなくていいのに、、、。明日でもいいから帰ってきてくれたらきちんと転出予定の病院に紹介しますから戻って来てくださいな、ってこの文章を読んでくれてるわけ無いし。w

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