2014年7月2日水曜日

知識は永遠、テクニックは短命

最近は実験道具の進歩が凄い。

とは言ってもこんなのは毎年毎年のことであって、別に最近だけが凄いことではないんですが、、、。
100年前の人からみれば今我々が何の疑問も持たず日常的に使っている道具などは文字通り「驚異的な」かつ「圧倒的な」パワーと能力を持ったものばかりでしょう。
携帯一つとってもメモリ量と応答速度、CPUのパワー、表示画面のクオリティ(そもそもカラー液晶ということ自体が実は何気に凄いのですが)、中にあ入っているソフトウェアのクオリティとモダンさ、そしてそれが電話であること自体すら。

携帯の背後にあるアンテナ基地局選択システムには完全に量子力学の理論が控えていることを知っている人が携帯を使っている人のうち何人いるでしょう。(知っている必要など全くないのですが。w)

こういった進歩というのは実に十年という単位で昔を振り返ってみると確実に大きく変わっているのが私自身の実感ですが、最初に記した如く、実験の道具も本当にスマートになり昔は我々の間で職人芸のようにして行っていた行為が、今日実験室に入ってきた人間にさえ「注意深く行いさえすれば」我々がベストを尽くしてゲットした結果と同等、下手をすればそれを上回るものが得られるという。orz

しかしここで大事なのはその道具を使ってその行為を行うときのロジックなのです。今眼の前で行った液体や装置は一体何を行ってそういった結果を得ているのかがステップごとに推測できないと実際の科学実験の中でその大部分を占める「トラブルシューティング」という部分で全くできません。
AとBを混ぜて析出してきたものにCを加えて最後にDで濾過して、、、とはいってもその組成が推測できなければ何をしているのか全く解らないままなのですが、こういったところではオッサン軍団である連中は実に強い!w
しかしそれを誇りだすとタダのロートルと成るわけで。ジイ様扱いされぬようにそこは控えておりますが。

逆に言えばそういったことを経験しなくても前進できるような便利な良い時代に育っている連中が少々羨ましくも有りますね。以前は丸一日かかっていたことが本当に30分で美しく終了なんていう実験は枚挙に暇がありません。

そういった背景のために実験の結果を出すまでの速度が加速されていることも有り「早く早く」と結果を出させることに荷重がおかれてしまい休む間もないせっかちな競争が世界中で繰り広げられています。
その為には良い道具とキットを揃えて、、、そのためには金と人をたくさん集めて、、、その為にはたとえウソでもデータを作ってパブリッシュして、、、どこかの誰かさんのような人間も登場する下地が十分に醸成されているわけで、、、。

そういった世界に身を置いている人間たちから見ると今回の捏造実験も当然出るべくして出てきた必然の賜物だったのではないのでしょうか。

またまた脱線してしまいましたが、今は若い諸君が先端的と思っていることも二十年も経てば、、、の繰り返しってことで。w
知識を使い推理を繰り返し、今眼の前にあるテクニックを組み合わせて仮設を検証!前進するのみです。
がんばれ若人。科学はこれからも今は名も知れぬ諸君の力で幾らでも進歩するぞ!

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