2014年5月17日土曜日

長女の二十歳の誕生日

二十年。

長いようでアッという間の二十年が経ちました。
今日はアメリカの大学の夏休みが始まって、アメリカの家に帰ってきている娘とグーグルハングアウトで話す機会がありました。嫁さんとハングアウトしていた時にパソコンの前を長女が通ったので、ここぞとばかりいろいろな話を結構長い間にわたって話しました。

長女誕生の日、私は大学院生としてDNAを入れた大腸菌の大量培養をしていました。周りの先輩方は「お前、こんなとこで実験なんかしとっていいんか?」と言われつつも心を落ち着かせるために実験をしていたのでした。
すると、義母から電話があり「生まれそうだから病院に来てください!」と電話が入って全てをぶん投げて大慌てで婦人科へ。この病院は大学の先生方、特に小児科の先輩方に評判の良い信頼できる産婦人科として厳選した病院でした。

駆け込んで待つこと暫し!
泣き声が聞こえてくるではありませんか!ワクワクドキドキしながら分娩室に入って行くと息んだせいで真っ赤な眼をした嫁さんと、まだ胎盤の付着物一杯の生まれたばかりの元気な我が子がいました。
生まれたばかりの小さな娘を初めて腕に抱いた時の押し寄せるような感動が本当に昨日のことのようにありありと思い出されます。我が家に生まれて来てくれて有難うと本当に本当に心から思いました。

抱いた時には指の先がジーンと痺れるような甘い感覚が私の全身を包む不思議な感覚に襲われました。(この感覚は他の子達が生まれた時にも感じたもので、最高に感動した時にはこういった通常は体験できない不思議な感覚というものに襲われるのだというのがよく解りました。)

ダメ親父なりに嫁さんの大きな力を借りて二十年頑張りましたが、幸いなことに「オヤ(ジ)は無くても子は育つ」を地で行って立派に育ってくれました。
残念ながら、二十歳の誕生日というような「大事なとき」にお互いが地球の反対側に居て、身近でお祝いしてあげられません。とにかく健康で幸せであってくれさえすれば親としてはもうそれで十分。あとの諸々はオマケです。最近はサプライズでも良いから孫を連れて来たら二周目の子育てとして一周目の反省点を取り入れながら命の限り育ててやると「嫁さんには」言ってます。

これからも幸せで真っ直ぐな人生を歩んで欲しいなと心から願います。
それ以外には何の望みもないです。全然偉くならなくても良い、失敗すれば何度でも立ち直れば良い、生きていくのに足りる普通の経済状態のもとで自分を愛して尊敬してくれる配偶者とともにまた新しい家庭を築いてくれればと思うオヤジ歴二十年目に突入した私でした。

娘よ、これからも幸せになる努力を続け、その幸せを他の人にも分け与えられる人になってください。
これからお前の生きていく時代が戦争の無い飢餓のない自然が美しいままの時代であることを願っています。

おとうさんより。

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