2014年4月7日月曜日

これはつまらん、、、

Gravityを近所のredboxで借りて観ました。(日本語タイトル-ゼロ・グラビティ) ネタバレあり!

結論から言うと「糞」でした。w
他の人から感動したとか、良かった、今年最高!とかいう話を聞いていたし、rottentomatoのtop qritieuesも97%のポジティブを付けていたので、「いっちょ観てみるか~」と意気込んで借りたまでは良かったのですが、、、。

観始めていきなりゲンナリしたのはその荒っぽい筋書きと全く作り込まれていない登場人物のキャラクターでした。ジョージ・クルーニは大好きだけどサンドラ・ブロックがキャスティングされている段階でちょっと嫌な予感はしていたんですが、、、。
最初はいきなりプロジェクトのリーダーに当たるクルーニーが言うことを聞かない「医療技師」がハッブルの修理をしている(w)ブロックとちょっとした衝突をするところから始まってというところですが、大体ミッションの中でこんな輩がこんなことをするか???という大前提のところからredboxに支払った1ドル50セントに対するやっちまった感が出てきました。

第一アラーム・ビープ!です。

それから後もロシアが破壊した衛生の破片がヒュンヒュン飛んできて、宇宙空間にあるISSその他のありとあらゆる各国の衛星が地上と通信途絶するほどボッコボコにやられまくり、、、と、「リアリティー無きフィクション映画や小説」が心から嫌いな私の反感に火が着いてしまいました。
その後も、物理法則を無視したありとあらゆるビックリ現象のオンパレード。
宇宙デブリを作って世界中から総顰蹙を浴びたおとなりの自称・大国の例もありますし、実際宇宙デブリが発生していて、世界中の宇宙技術者の関心が昔からそのデブリに集まっていることも事実。そして、それを各国が協力して監視していることも事実ですが、流石にロシア自身がこんなことして自国の衛星も連結されたISSその他、各国の衛星をブチ壊す元を作るようなヘマをするもんかい!w やるなら確実に「衛星を安全に地上落下させる」に決まってる。ロシアへのなんか悪意でもあるんかな?w

ノンフィクション物こそ、その面白さを増すには、「有り得る話」と「間違いない物理現象」というリアリティーへのこだわりが絶対に必要という己のポリシーに触れまくりでした。私の中のアラームはその後も鳴りまくり。
我慢して期待していた最初の10分以降はもう完全に「アキラメモード」で、このブログを書くためだけに80分を使ったという感じでした。

その他にも、この映画を見ていたリサ・ランドールも日経のインタビューで、

サンドラ・ブロックが飛ばされそうなところで宇宙基地にパラシュートの足が引っ掛かり、勢いに引っ張られて飛んでいきそうなジョージ・クルーニーをつかむものの、クルーニーが死を覚悟し、サンドラに手を放させて自ら流されていくシーンですか。

ランドール:そうです。あれは実際には起きません。 

 そうですか。

 ランドール:一番重要なシーンが、否定されてしまうことになりますが・・・。宇宙には重力がないですので、(映画の状況では)ほかのものと同じように、同じ場所に戻ってくるだけです。それから宇宙基地の場所ですが、そもそもの大きさやいろいろなものの距離、ジェットパックであの時間内で隣のステーションまで到達できるかといった、細かいところにもかなり疑わしいポイントがありますね。とはいえ、映画とは美しい映像を楽しむものですから、できるだけ正確であってほしいですけれども、必ずしもそうでなくてもよいと思います。ただ個人的には、あの映画のストーリーにはあまりわくわくしなかったので、2時間ずっと見るほどの価値は感じられませんでしたけれども(苦笑)。

と言ってしまってます。

しかし、いい面もありました。それはただただ感心してしまうそのSFX技術の高さでした。
現時点でのSFXの技術はここまで来たんですよ!という技術的考証という意味で後世に残すという意味では素晴らしい映画だとは思いました。

この映画に対して宗教並みの賛辞を出してる人達がネット上には沢山いますが、、、。
危機的状況下におけるヒューマン・ドラマを作るのなら別に宇宙なんかに飛び出さなくても全然良いんですけどね。

最後に私的な映画の感想を手短にまとめると「行ってはならないところに、居てはならない我儘でオッチョコチョイの人間が行った挙句、不思議設定の危険な状況の出現に対し、案の定お決まりの自己崩壊系パニックに陥ったが、あり得ないラッキーの積み重なりのお陰で地球に戻れて良かったね」というストーリ性皆無、映像技術超一流の映画でした。

サンドラ・ブロックはやっぱ地上のソープオペラでドジな女役をやるのが似合ってますな。ジョージクルーニーをこんな糞映画に使ってどうするん?彼の役どころはカッコよさとクールさを必要とする配役で、この映画が「多分」求めていたであろう性格俳優でもないと思うんですけど。

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