2011年12月1日木曜日

素晴らしい技術とダメ経営者

オリンパスのゴタゴタの件でもよくわかると思うんですけど、ホント日本は馬鹿社長、馬鹿会長の存在でいわゆる「優良」と言われる会社が突然奈落の底へとその評判を突き落とされる事が目に見えて増えてきた感じがします。ここ最近だけでも、東電、九電、オリンパス、大王製紙、、、そして未だ見ぬ隠れ不良会社。
東北大学の大見先生曰く、
私は、技術力の点では、日本は現在も世界のトップクラスにあると考えている。しかし、かつてのソニーの井深大氏、盛田昭夫氏のように、新しいものが出てきた時に、その価値を見抜いて、世界のどこよりも早く決断して活用することができる経営者がいない。実際、新技術開発の成果を記したプレスリリースを打つと分かる。韓国のサムスン電子や台湾の半導体受託製造世界最大手のTSMCは次の日に重役が飛んできて、その場で何台入れてほしいと決断する。しかし、日本の企業にはそのようなスピードも決断力もない。ここ20年間、日本のエレクトロニクス産業が停滞し続けている原因は、こうした先見性を持ち、果敢に挑戦する経営者の不在にある。また、企業同士の連携も、経営者の了見の狭さから、うまく進まないことが多い。
多分、こういった現実におけるトップのダメさ加減は文系の視点に立つ多くの日本の経営者やトップに当てはまるのではないかと思う。法律が解っていても、逃げを打つ自己弁護が「法的には」秀逸でも、意味不明の抽象的理論では何時間でも口演できても、現実の世界では全くゴミレベルの価値もない役立たずと言うか、居るだけで害悪となってしまう人達。会社が伸びようとする方向に蓋をする人達。
時代の潮流が大きく変わり、その速さも温度もその規模も変わっている時に、何も考えずに続ける前例踏襲と言うのがどれほどリスキーなのかということを。変わっていく環境の中で踏みとどまり続けるためには、自分自身が良い方向に激しく変わり続けなければならないことを理解できず、「大過なく勤め上げる」ことが会社や組織というシステム全体にどういう事態を産み出すかは、ソニーの昔話にとどまるだけではなく、多くの官庁、ひいては昨今の日本全体にも当てはまるのではないでしょうか。
話す世界は変わりますが、例えば日銀。ここの人達なんかは多分何時間でも金融理論のお話ができるでしょうし、そうでなければ日銀には入れないのでしょうが、(笑)学校では大秀才とでも呼ばれていた人達が頭数を揃えて年次ごとにきっと出世競争をしているんでしょう。しかし、この人達が束になっても、数学、統計学、コンピューターサイエンスでガチガチに戦闘モードを敷いて「巨大なリスクを背負って」現実の金をやり取りする鉄火場で鍛えられた勝負師達の前に出た時に、どれほど彼らとの理屈や実務の勝負で太刀打ち出来るでしょうか?間違いなく彼らは「役立たず」。多分、結果はボロボロでしょう。
これからも挑戦と改革をしない、しかし生存競争だけはちゃっかり生き抜いてきた多くのダメ人間が歴史ある会社の屋台骨を腐食させ、細らせていくのが日本のこれからなんでしょうか、、、。右肩上がりの成長を続ける社会では屑だろうが役立たずだろうが、椅子に座ったお雛様のような低レベルの人間でも置物の役くらいは果たしたんでしょうが、もう日本にそんな余裕が何年もあるとはとても思えません。

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