2010年4月30日金曜日

大学の合格発表

アメリカでは大学の合格発表の季節がここ二ヶ月ほど続いている。
日本と違っていろいろな学部別の標準試験のスコアや面接、その他ボランティアの履歴などが大きくモノを言うので、日本の試験のように一発逆転とかいう感じではなく、入学前にある程度の予測はかなりの確率でつく。
とはいえ、超難関大学になってくると出す奴の多くがほぼ満点レベルのスコアでせめぎ合い、差がつくのはとく越に良い科目の能力のアピールとか、ボランティアの履歴の多彩さとかそんなところが差を付ける要因になってくるのだ。
もうひとつはマイノリティーであれば(未だに黒人もそう)かなり大幅な下駄が履かされる。
そこで問題になるのは入学後なのだ、、、。下駄をはかされて入学したものはもとのポテンシャルが高ければハンディキャップとして後々キャッチアップ出来るのであろうが、多くの場合、残念ながら実はそうはならない。
その分成績が良くてもマイノリティーでなかった人間が割を食う事になるわけで、、、。その辺りのことが昨年などはかなり大きく逆差別として取り上げられていた。所謂affirmative actionは逆差別だというものだ。意外に思うかもしれないが実力のある黒人たちの中にはこの点に賛成である人たちもかなり多いのだ。
しかし現実問題として物凄い劣悪な環境で育ってきたなかでそこそこのレベルを満たすような成績でアタックを掛ける人間たちもいるわけで、そういうところはこの試験方式がどれほど公正なのか部外者の私にはなかなか判別しかねるところだ。

もうひとつ面白いのは、たとえここで入学が許されな方っとしても、そののちの人生では不本意で入ったはずの大学で大きく花を開かせ、全く大学の名前と無関係に功成り名を遂げる有名人たちが多いのもこの国の特徴かもしれない。

0 件のコメント: